「いいねはたくさんつくのに、なかなか売れない」。メルカリで出品していると、一度はぶつかる悩みです。いいねが増えるほど期待してしまうぶん、売れないとモヤモヤしますよね。
先に結論をお伝えすると、メルカリのいいねは「気になる」という軽いブックマークに近く、買う意思とイコールではありません。だからこそ、いいねがついても売れないこと自体はよくあります。
この記事では、いいねの意味と、ついても売れない理由、そしていいねを購入につなげるための動き方を、出品者目線で整理します。
メルカリ のいいねの意味| 「気になる」 のブックマーク
いいねは、購入者が「ちょっと気になる」と思った商品につけるブックマークのような機能です。本当に買うかどうかは別として、とりあえずの感覚でつける人が多いのが実情です。
購入者がいいねをつける理由を整理すると、おもに次の3つです。
- 気になる商品を一括で管理できる ─ いいねした商品はまとめて見返せるので、検索し直す手間がなく、似た商品の価格や状態を比較しやすい
- コメントの動きを通知で受け取れる ─ いいねした商品に他のユーザーからコメントが入ると通知が届くため、他の人の動きが分かる
- 値下げを待っている ─ 今の価格では迷うので、いいねしておいて値下げのタイミングを見ている
つまり、いいねは「買う宣言」ではなく「候補に入れた」というサインに近いものです。ここを理解しておくと、いいねがついても売れない理由が見えてきます。
いいねがついても売れないのはなぜ?
いいねがついているのに購入されない。これは出品者の悩みのなかでも特に多いものです。理由として考えられるのは、おもに次の3つです。
- とりあえず気になっただけ ─ 比較や管理のためのいいねで、最初から強い購入意思があったわけではない
- 時間がなくて見送っている ─ 買うか迷っているうちに後回しになり、いいねしたまま止まっている
- すでに似た商品を他で買った ─ 比較していた別の出品が先に売れて、こちらは候補から外れた
どれも購入者側の事情で、出品者に問題があるとは限りません。いいね数が多い=人気ではあっても、そのまま購入数になるわけではない、と切り分けて考えるのが大切です。
数だけを見て一喜一憂するより、「候補に入れてくれた人が一定数いる」くらいの受け止め方にしておくと、次の一手を冷静に打ちやすくなります。
いいねする人の多くは「あと一歩」 で迷っている
ただ、見方を変えると、いいねをした人は「候補には入れたけれど、まだ決め手がない」状態とも言えます。完全に興味がなければ、いいねすらしません。
つまり、いいねがついている商品は、あと一押しで動いてもらえる可能性を残しているとも考えられます。何が「あと一歩」を止めているのかが分かれば、打つ手は見えてきます。次の章で、価格以外の見直しポイントを具体的に確認していきます。
いいねはつくのに売れない| 価格以外で見直す5つのポイント
「いいねはつくのに売れない」とき、つい価格だけに目が行きがちですが、実際は商品ページの見せ方や出し方で止まっているケースも少なくありません。価格以外で見直せるポイントを5つ整理します。
- 1枚目の写真 ─ 検索結果で最初に目に入るのは1枚目。暗い・小さい・背景がごちゃついていると、いいねはされても一覧で埋もれやすい
- タイトル(商品名) ─ ブランド名・型番・サイズ・色など、検索で使われる言葉が入っているか。情報が薄いと、そもそも見つけてもらいにくい
- 説明文の情報量 ─ サイズ・状態・使用回数・購入時期など、買う前に知りたいことが書かれているか。不足していると「質問するのも面倒」で離脱されやすい
- 出品・値下げの時間帯 ─ 見られやすい時間に動かせているか。深夜に値下げしても、気づかれないまま埋もれることがある
- 相場とのズレ ─ いいねはついても、似た商品がもっと安く出ていれば後回しにされる。同じ商品の相場を一度見ておくと判断しやすい
まず直すなら「1枚目の写真」 と「タイトル」
5つすべてを一度に直す必要はありません。優先順位をつけるなら、検索結果での見え方を左右する「1枚目の写真」と「タイトル」から手をつけるのがおすすめです。
この2つは、いいねした人だけでなく、まだ商品を見ていない新しい人の目にも触れる部分です。ここが弱いと、いいねがついても新規の流入が増えず、売れ行きが伸びにくくなります。
写真を撮り直したりタイトルを整えたりするのは手間ですが、一度直せば以降ずっと効くので、費用対効果は高い見直しです。売れない原因をもう少し広く確認したいときは メルカリで売れない原因と上位表示 もあわせて見てみてください。
いいねが多いから値上げ| むしろ逆効果になりやすい
いいねがたくさんつくと、「人気があるなら値上げしてもいいのでは」と思うかもしれません。ただ、これは逆効果になりやすいので注意が必要です。
そもそも、いいねの決め手になっているのは多くの場合「価格」です。この値段なら買ってもいいかも、と思ったからいいねをしたわけで、価格が高ければ最初からいいねはつきません。値上げをすると、その「買ってもいい」のラインを超えてしまい、いいねを外される原因になりやすいのです。
値段を動かすなら、上げる方向ではなく、あとで説明する値下げのほうが購入につながりやすいです。
いいねした人は何を考えている? 購入者側の本音
売るための一手を考えるうえで、いいねした人がどんな気持ちでいるかを知っておくと、動きが読みやすくなります。購入者側でよくある本音を整理します。
- とりあえず候補に入れただけ ─ 「気になるからキープ」くらいの軽い気持ち。すぐ買うつもりとは限らない
- 値下げを待っている ─ 今の価格では迷うので、下がるのを待っている。値下げ通知をきっかけに動くことも多い
- 他と比較している最中 ─ 似た商品をいくつかいいねして、価格や状態を見比べている
- 買うかどうか、まだ決めかねている ─ 欲しい気持ちはあるが、サイズや状態の不安が残っている
「いいねしたら買わなきゃいけない」 わけではない
購入者側には、いいねをしたからといって買う義務はありません。これは出品者も知っておくと気持ちがラクになります。いいねが購入につながらないのは、相手のマナーが悪いからではなく、そういう機能だからです。
同じように、一度つけたいいねを外すのも購入者の自由です。値上げや、他のもっと良い商品が見つかったときに外されることもあります。いいねの増減に一喜一憂しすぎず、「候補に入っている人がいる」事実を、次の一手のヒントとして使うのが現実的です。
なお、「いいねしてくれたのが誰か知りたい」という場合は、確認できる範囲を メルカリでいいねした人は誰か で整理しています。
不安を消すと「決めかねている人」 が動きやすい
本音を見ると、いいねした人の多くは「あと少しの不安」で止まっていることが分かります。サイズが合うか、状態は本当に大丈夫か、といった小さな迷いです。
だからこそ、説明文で不安を先回りして消したり、コメントで質問に丁寧に答えたりすることが、購入の後押しになります。値下げだけが手ではない、ということです。
いいねだけで売れないときの対処法
いいねは候補に入れてくれたサインなので、あと一押しで購入に動いてもらえる可能性があります。出品者側からできる現実的な対処を整理します。
- STEP1 値下げして、いいねした人に通知を届ける
いいねした人には、値下げのときに通知が届くことがあります。ただしある程度まとまった値下げ(目安として1割ほど)でないと通知されないとされています。少額の値下げでは気づかれにくいので、通知をねらうなら値下げ幅を意識します。値下げのタイミングは メルカリ値下げのタイミング で詳しく整理しています。
- STEP2 商品ページのコメント欄や説明を見直す
出品者がコメント欄に書き込むと、いいねした人に通知が届きます。値下げのお知らせや、補足情報をここで伝えるのも一つの手です。あわせて、写真の見せ方や説明文も「もう少しで買いたい人」の背中を押せるかという視点で見直してみてください。
- STEP3 再出品でリセットする
長く売れない場合は、いったん削除して再出品する方法もあります。ただし再出品するとそれまでのいいねは消えます。ゼロからのスタートになりますが、新しく出品し直すことで検索結果に表示されやすくなり、また新たにいいねがつくこともあります。再出品の判断は メルカリ再出品のタイミング を参考にしてください。
「いいね禁止」 は出品者の独自ルール
商品説明に「買う気のない方のいいねはご遠慮ください」と書く出品者もいますが、これは出品者個人のお願いであって、メルカリのルールではありません。いいねは誰でも自由につけられる機能なので、禁止しても強制力はありません。
いいねが多いこと自体を気にしすぎる必要はありません。それよりも、なぜ売れないのかを商品ページ全体から見直すほうが、結果につながりやすいです。売れない原因の切り分けは メルカリで売れない原因と上位表示 でも整理しています。
まとめ
- メルカリのいいねは「気になる」のブックマークに近く、買う意思とイコールではない
- いいねがついても売れないのは、とりあえず・時間がない・他で買った、といった購入者側の事情が多い
- 価格以外でも、1枚目の写真・タイトル・説明文・出品時間帯・相場とのズレで止まっていることがある
- いいねが多いからと値上げするのは逆効果。いいねの決め手は価格なので外されやすい
- いいねした人の多くは「あと少しの不安」で迷っている。不安を消すと動いてもらいやすい
- 購入につなげるなら、まとまった値下げで通知を届ける・コメントや写真を見直す・再出品でリセットする
- 「いいね禁止」は出品者の独自ルールで、メルカリのルールではない
いいねの数に振り回されるより、その意味を理解して次の一手につなげるほうが、結果的に売れやすくなります。気になる人が候補に入れてくれている、と捉えて、あと一押しを工夫してみてください。
