メルカリには公式の領収書発行機能がなく、取引画面のスクショや決済明細を「領収書代わりの証拠」として保存するのが一般的な運用です。 「スクショでいいの?」「どの画面を撮ればいいの?」と迷う方が多いですが、必要な情報を押さえた画面を残しておけば、経費や売上の証拠として実務上は問題ないとされています。 この記事では、スクショが領収書代わりになる根拠・撮るべき画面・電子帳簿保存法への対応まで整理します。
メルカリ に領収書がない理由 と、 スクショで代用する考え方
「メルカリで仕入れたけど、領収書はどこ?」と探した経験がある方は多いはずです。結論として、メルカリは出品者・プラットフォームとして領収書を発行する仕組みを持っていません。
なぜメルカリ は領収書を出さないのか
メルカリは個人間取引(CtoC)のプラットフォームであり、出品者の多くは事業者ではなく一般個人です。個人間の売買では、売り手に領収書の発行義務がないとされており、メルカリ側も領収書を発行する仕組みを設けていません。
公式のヘルプや解説記事では、領収書の代わりとして以下の手段が案内されています。
- メルカリの取引画面(購入履歴)のスクリーンショット
- コンビニ払いの場合のレシート
- クレジットカード払い・メルペイ払い等の決済明細
「領収書がない代わりに、これらを使ってください」という位置づけで、取引画面のスクショが実質的な領収書代わりとして案内されています。
「スクショが領収書」 ではなく「スクショが証拠」
ここで注意したいのは、スクショが法的に「領収書そのもの」として認められるわけではない、という点です。あくまで「支払った事実と内容が分かる証拠書類」として、領収書の代わりに使えるという位置づけです。
領収書がなくても、いつ・誰に・何を・いくら払ったかが分かる記録があれば、経費の証拠として認められるのが一般的な税務上の取り扱いとされています。メルカリのスクショは、まさにその役割を果たします。
スクショは税務的に「領収書代わり」 になるのか
「スクショで大丈夫」と聞いても、実際に税務で通用するのか不安な方は多いでしょう。税務の専門家がどう判断しているかを整理します。
税理士・ 会計士の見解
税理士ドットコムのQ&Aでは、「メルカリの取引画面のスクリーンショットは領収書と同じ効力を持つか?」という質問に対して、「購入日、金額等が分かれば、仕入の証憑として問題ない」と回答している事例があります。
また別のQ&Aでは、メルカリ売上の証明として「エクセル自作の集計表は証拠として弱いが、1取引ごとのスクショやメルペイ売上履歴のスクショなら証拠として使える」と説明されています。
公認会計士の解説記事でも、「領収書がなくても、購入画面のスクショ・取引履歴・支払画面のキャプチャがあれば経費にできる」という見解が示されています。
証拠として有効なスクショに必要な情報
税理士・会計士が「これがあれば問題ない」と挙げている共通項を整理します。
- 購入日(取引日)
- 金額(商品代+送料を含む支払額)
- 商品名(何を買ったか分かる程度)
- 相手(出品者・購入者)の表示名(ニックネームでも可)
- 決済方法(クレカ・メルペイ・コンビニ等)
- 送料込みかどうか/送料の内訳
- 手数料が分かる画面(メルペイ履歴など)
- 取引ステータス(取引完了・発送済みの表示)
- 自分のアカウント名(購入者または出品者であることが分かる)
税務署や税理士に「この支出は事業のためだ」と説明できるかどうかがポイントです。日付・金額・相手・何を買ったかが分かる画面を押さえておけば、実務上は問題ないとされています。逆にこれらが欠けているスクショは証拠として弱くなるため、撮る画面を選ぶ際の基準になります。
電子帳簿保存法 とスクショ保存の関係
スクショを領収書代わりに使うなら、もう一つ押さえておきたいのが電子帳簿保存法のルールです。
2024年1月から電子取引データの保存が義務化
電子帳簿保存法の改正により、2024年1月からは「電子取引データは原則としてデータのまま保存する」ことが義務化されています。
メルカリ画面のスクショは、オンラインで受け取った取引データを画像にしたものなので、「電子取引データ」に該当するとされています。国税庁のQ&A資料でも、電子取引データについて「PDFに変換したデータやスクリーンショットしたデータで保存しても問題ない」と明示されています。
つまり、スクショを画像ファイルやPDFとしてデータの状態で保管していればOKということです。
小規模事業者への緩和措置
電子帳簿保存法には検索機能の要件(日付・金額・取引先で検索できる状態にする)がありますが、売上5,000万円以下の事業者については、税務署から求められたときに提示できる状態で保存していれば、検索機能の要件は不要とされています。
フリマ販売がメインの個人事業主や副業セラーであれば、ほとんどの場合この緩和措置の対象になるとされています。「スクショをフォルダに整理して、聞かれたら出せるようにしておく」という運用で、実務上は十分対応できると考えられます。
確定申告そのものが必要かどうかを判断したい方は 確定申告はメルカリだといくらから必要か をあわせて確認してみてください。
購入側・ 売上側それぞれで撮るべき画面
ここまでの「何が必要か」を踏まえて、具体的にメルカリのどの画面をスクショすればいいかを整理します。購入側(経費にしたい)と売上側(売上証拠を残したい)で撮るべき画面が異なります。
購入側: 仕入れ・ 経費にしたいとき
メルカリで仕入れた商品を経費にする場合、撮るべき画面は主に2種類です。
- *取引完了画面(購入履歴の詳細)**を開いてスクショ
- *決済側の明細画面**をスクショ
取引完了画面は、メルカリの購入履歴から該当の取引をタップして表示される詳細画面です。ここには商品名・価格(送料込みならその旨)・取引日・出品者のニックネーム・取引ステータス(取引完了)が表示されるため、1枚で証拠として必要な情報の大半をカバーできます。
決済側の明細は、クレジットカードの利用明細画面、メルペイの決済履歴、コンビニ払いのレシートなどです。金額・日付・決済先(メルカリ)が分かるため、「実際にお金を支払った」証拠として取引画面を補強します。
取引画面+決済明細をセットで保存するのがベストです。取引完了後であれば、いつでも購入履歴から取引詳細を確認できるので、焦る必要はありません。ただし古い取引は表示されなくなる可能性があるため、取引完了後なるべく早めに保存しておくのがおすすめです。
売上側: 売上の証拠を残したいとき
メルカリの売上を証拠として記録したい場合、スクショする画面は次のとおりです。
- 取引完了画面(販売履歴の詳細):商品名・売上金額・販売手数料・送料・購入者のニックネーム・取引完了日が確認できる
- メルペイの売上履歴画面:入金日・入金金額・「メルカリ売上」の表示が確認できる
税理士のQ&Aでも、「1取引ごとのスクリーンショット」や「メルペイの売上履歴のスクショ」が売上の証拠として使えるとされています。
ただし、売上側は取引数が多くなりやすいため、1件ずつスクショを撮り続けるのは現実的に限界があります。税務調査に備えた「元画面の証拠」としてスクショを残しつつ、日々の売上記録はツールで自動管理するのが効率的な運用です。
保存時に注意すべき個人情報
スクショを撮る際、相手の住所・本名・支払い情報が映り込む場合があります。
レシートなど紙の証拠書類が手元にない場合の対処法は メルカリ経費にレシートがない時の対処法 で確認できます。スクショ以外の証拠書類も含めて整理したい方は フリマ確定申告に必要なレシート・証拠書類まとめ も参考になります。
スクショの整理・ 管理を効率化する方法
スクショを撮っても、後から探せなければ証拠として使えません。「撮ること」以上に「探せる状態にすること」が管理の本質です。
フォルダ分けとファイル名ルールで管理する
取引数が増えてくると、カメラロールにスクショが混在して収拾がつかなくなります。管理方法は次の2パターンが実践しやすいです。
- 月別フォルダ方式:「2026-06_メルカリ」のような月別フォルダを作り、その月の取引スクショをまとめる
- 取引ごとファイル名方式:「2026-06-03_メルカリ_〇〇購入_3000円」のようにファイル名に取引情報を入れる
件数が月10件以下のうちは月別フォルダで十分です。月10件を超えてきたら、ファイル名に日付・商品名・金額を入れておくと、後から特定の取引を探しやすくなります。
クラウド保存で機種変更時のデータ消失を防ぐ
GoogleフォトやiCloudの自動バックアップをオンにしておくと、スマホの故障や機種変更でスクショが消えるリスクを防げます。電子帳簿保存法上も、クラウドストレージにデータとして保存されていれば保存要件を満たせます。
スクショは証拠用、 数値の管理はツールで自動化 する
スクショは「取引画面の証拠を画像で残す手段」として有効ですが、画像のままでは検索も集計もできません。取引件数が増えてくると、スクショだけで売上全体を把握するのは現実的ではなくなります。
スクショは税務調査用の証拠として残しつつ、売上・経費の数値はツールで自動記録するのが効率的な使い分けです。
フリマネージャー(フリマネ)は、Chrome拡張でメルカリの取引データを自動取得できるフリマ出品者向けの管理ツールです。販売価格・手数料10%・送料が取引ごとに自動で記録されるので、スクショから金額を読み取って手入力する作業がなくなります。ライトプラン(980円/月)以上なら、コピー出品や値下げもワンクリックで実行できます。
プロ年額プラン(11,800円/年、月額換算983円)ではレシート読み取り機能が使えます。スマホでレシートを撮影するだけで、金額・日付・購入先を自動で読み取って経費として登録できます。仕入れ値もレシートから一括入力できるので、「あの商品いくらで仕入れたっけ?」とスクショやレシートの山を掘り返す必要がなくなります。
- Chrome拡張がメルカリの取引データを自動取得。手入力が不要になる
- 売上・手数料・送料・仕入れ値から利益を自動計算
- コピー出品・値下げをワンクリックで実行できる
- レシートを撮影するだけで経費・仕入れ値を一括登録できる
- 経費管理・損益カレンダーで年間の収支を常に把握できる
- 弥生・freee・マネーフォワード形式のCSV出力に対応。会計ソフトへの反映も一括で完了する
- 確定申告サマリーPDFで、申告に必要な数字がそのまま出力される
スクショ管理の手間、 年間で何時間かかっているか
取引のたびにスクショを撮って、フォルダに振り分けて、必要なときにスクショから金額を探して転記する。この作業だけで毎月30〜50分、年間で6〜10時間が消えています。レシートの整理・突き合わせまで含めれば、毎月1〜2時間、年間で12〜24時間はさらに上乗せされます。
合計すると、年間で約20〜35時間が「記録の手作業」に消えている計算です。
月983円で売上もレシートもまとめて自動記録できるなら、時給1,000円換算でもツール代の元は十分に取れます。浮いた時間を仕入れや出品に回せば、ツール代以上のリターンが見込めます。
確定申告の時期だけ使いたい場合は、1〜3月限定の確定申告プラン(3,980円/月)もあります。年間を通じて記録を仕組み化しておくなら、プロ年額プラン(月額換算983円)が最もコスパの良い選択です。
まとめ : メルカリ のスクショ保存は「何を撮るか」 が9割
- メルカリは領収書を発行していないため、取引画面のスクショ+決済明細が「領収書代わりの証拠」になる
- 税務上、日付・金額・商品名・相手が分かるスクショがあれば、経費や売上の証拠として一般的に認められているとされている
- 電子帳簿保存法上、スクショは電子取引データとしてデータのまま保存する必要がある(紙に印刷するだけではNG)
- 購入側は取引完了画面+決済明細、売上側は取引完了画面+メルペイ売上履歴をセットで保存する
- 件数が増えたら、スクショは証拠用に残しつつ、売上データの記録はツールで自動化するのが効率的
メルカリに「領収書PDF」はありませんが、取引画面スクショ+決済明細をセットで残しておけば、税務的には十分な証拠になるとされています。まずは次の取引から、完了画面と決済明細の2枚をセットで保存する習慣を始めてみてください。

